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赤いとは?/ スタッフィ

[ 215] 千と千尋が赤い理由
[引用サイト]  http://www.synapse.ne.jp/komurano/taiki/sen/

皆さんは、色温度というのをご存じでしょうか?いま見ているパソコンの画面。背景が白くなっていると思います。この色は何でしょう?「白」と答える方が多いと思いますが、実際には違います。写真をやっている方などは詳しいと思いますが、この白く見える画面にもちゃんと色がついています。ですから、フィルムの種類を間違えて撮影すると、青かったり赤い写真ができるんです。でも、人間の目はすぐ慣れるので、そういうことはあまり気にしませんよね?
さて、では、ハイビジョンで作成された映像を一般のテレビで表示させるとどうなるでしょう?答えは、下の図の通りです。(誇張して表現してあります。)例えば、オリジナルで灰色の物をテレビで映すと青みがかって見えてしまうのです。これでは問題なので、色温度を変換させる必要があります。
実際には、こういう補正もやらないという話もききますが、とりあえずこの補正自体に問題はありません。
さて、問題はここからです。基本的には、色温度を変換する時に色補正をして、作ったテレビの色合いはほとんど変更しません。ところが、プロデューサー鈴木氏曰く「ひとことでいって青っぽかった。」ということで、変換後の画像を「通常はやらないことなんですが、NTSC上でも、さらに色調整を行なったんです、フィルムの色に近づけようと。」どういう要件か分かりませんが、「宮崎駿監督の制作意図に応えるために、DVDの現場スタッフががんばったんですよ。私たちにとって、あたり前のことですから。」というわけで、次のような処理を行いました。
テレビの画像は、R(レッド)G(グリーン)B(ブルー)の光の三原色というものを利用して作られています。これらの色を全て点灯させると白になり、消すと黒くなります。青く見える画像を赤くするためには、赤い光をより一層強くするか、青い光を弱くするかです。千と千尋では、9700Kで綺麗に表示されるように、赤の光を強くして、青い光を弱くしました。下の図は実際に千と千尋でやった比率で調整した物です。(下に映画から引用して例で挙げる画像の服の白の部分が真っ白だったと仮定した場合です。)
さて、テレビで見た場合、とんでもない色だったのが(本当に、ちょっと、どうしていいか分からないような色なんですが…・・・。)補正されて、ちょうどいい色になりました。ハイビジョン環境(スタジオ)で見ると赤すぎるけど、色温度の関係で仕方がない…。そう、おもったそこの貴方、良く見比べてみてください。
さて、ここまでの説明で、どうして千と千尋が赤く見えるか、ご理解頂けたと思います。では、ここでは、何故こんな突拍子もない事をする事になったのか説明していこうと思います。
色温度というのが、どのようなものか理解して頂けましたか?上の図では分かりにくいかと思い、もっとシンプルな図を用意してみました。次がその図です。一番最初の説明の通り、ハイビジョン環境のスタジオで作った画像を、そのままテレビで表示させると青白く表示されてしまうので、補正を行います。下の図は、補正済みの色です。
人間の目は非常に良くできています。例えば手紙を見ているとします。その手紙を持ったまま、レストランやトイレ(色温度低い)に行ったり外に出てみたり(色温度普通)、オフィス(色温度高い)に持って行ってみてください。どれも同じように白く見えますよね?これは、目がかってに補正してくれるからなのです。(ここら辺の説明は、写真やっている人じゃないと、わからないかも…)
補正さえすれば、色温度の差は目が慣れます。…しかし!スタジオジブリの人やブエナビスタの人はそうではなかった!やっぱり青く見えてしまったのです(笑・上図右端)これは、そういう仕様なので理屈上どうしようもないのですが、そこで終わらないのがこの方々のすごいところです。なんと、変換した画像を、自然に見えるように補正したのです。先に書いたように、赤を強くして青を弱くします。すると、こうなります。
画面が暗すぎる?補正前の画像が青すぎるからです(笑)でも、実際にこのような補正が行われています。では、この補正を行った物をハイビジョン環境のスタジオ(色温度低い)で観賞するとどうなるでしょうか?…こうなります。
上の補正済みの画像を、ハイビジョン環境のスタジオなどで表示させた物と、オリジナルデーター
さて、まとめますと、テレビで見た時には映画で見た時より青っぽく見えるので、画像を赤くしたとそういうことです。えー、先にも書きましたとおり、人の目は色温度を自動的に補正する機能に長けているので、少しぐらい赤かったり青かったりしても気になる事はあまりありません。単独のソースしか無い場合は、「こういう色なんだ」と納得してしまう事の方がおおいと思います。
が、ジブリのスタッフはそれでは納得しませんでした。「色温度の高い画面で低い映像を再現する」この目的を達成するために、画像を赤くしてしまったのです。そうする事により、確かに色温度の高いテレビでは期待通りの色を表示する事ができるようになりました。が、オリジナルデーターは赤いんです。ハイビジョンテレビでも赤く見えるかも知れませんし、補正に使ったテレビの色温度が必要より高かったためか、一般のテレビで見ても、やっぱり赤っぽく見えるんです!
「普通の補正」で補正した画像は、慣れないと確かに青っぽく見えるかも知れません。が、普通に見る分は、普通に見えるのです!それなのに、多くのデーターを捨てて、一部の環境で綺麗に見えるような商品を作ったのです。
まず、上のマスターデータをハイビジョンの形式に変換します。まず、大きさをハイビジョンサイズの1920×1080ピクセルにトリミングし(サイズが微妙に異なるため、画面に出ないといけない部分がはみ出る恐れがあるので、どの部分を表示させるか調整します。)、走査線数1080本、24コマのプログレッシブハイビジョンマスターができました。ハイビジョンは6500Kということになっているので、恐らく6500Kだと思います。…撮影監督はこの時点で立ち合い、補正を行ったということです。(コンピュータ上の発色とハイビジョン上での発色が違うため、色の補正を行う必要があります。)
モニタの色温度を勘違いしていたので、実際にはこの段階でも色温度の変換が行われていた可能性もありますが、詳細は不明です。
色の話が出てきた時に、赤だとか黄色だとかいう事が取りざたされますが、色温度は図に表すと、だいたい下のようになります。低い色の場合、黄色、橙、赤の順を追って色が変わっていくように見えます。実際は、人の目には「白」にしか映らないので、写真に撮ったりしないと分からないと思います。(ネガフィルムは、現像時に補正をかけてプリントするので、同じくわかりません。)
上にデーターの損失量を挙げていますが、これは引用した画像の服の白い部分が真っ白だった場合を仮定した時の数値です。DVDは、プレーヤーによって出力される画像が違ったりするので、この数値が絶対である保証はどこにもありません。参考程度にご覧下さいますようお願い致します。(正確な情報は、リッピングする必要があります。一部リッピングしてデーターが赤かったと確認されたという情報もありますが、詳しい情報は得ておりません。)
●色かぶりを自動的に補正する機能(オートホワイトバランスやRGBゲイン補正機能)が付いている場合、機器が色かぶりしていると判断して、色合いが自動的に補正される事があります。これは、映像自体の色がおかしかったり、ケーブル等の損傷で正しいデータ転送が出来ていない場合に画質を確保するための機能です。この機能でかなり、正しい色合いで表示する事が可能です。
●特典映像では、フィルムから取り込まれ普通やらない補正は行われておらず、単純にダウンコンバートしたものが使用されているため、普通に市販されている一般的なDVDと同じように視聴する事が可能です。逆に、制作者の意図からすると、やや青っぽい画像を見ている可能性があります。
●外国版では、放送方式の違い等により、日本よりも低い色温度でテレビが放送されていたりするので、その国用に作られたDVDは、赤みが抑えられています。例えばアメリカではテレビが6500Kで放送されているため、データ自体、赤くなっていることは無いと考えられます。
ブエナ・ビスタ・ホームエンターテイメント−「千と千尋の神隠し」DVD及びビデオの販売元、ウォルト・ディズニー・ジャパンの映像ソフト販売部門。同社はこの問題は不具合ではないとしている。
スタジオジブリ−「千と千尋の神隠し」を制作したスタジオ。色彩の決定はこちらで行われた。こちらも、不具合ではないとしている。両者間の意志の疎通がうまく出来なかったか、ジブリがこのことを承知で処理を強行させたかで責任の所在が異なる。

 

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