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沖縄とは?/ ディック

[ 621] 多数野党に変革託す 新体制、議会運営に課題 沖縄県議会展望 / 西日本新聞
[引用サイト]  http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/27666

8日投開票された沖縄県議選(定数48)は、中立を含む民主、共産、社民各党などの野党側が26議席を獲得し、過半数を制した。後期高齢者医療制度(長寿医療制度)に対する与党批判を追い風に、16年ぶりとなる与野党逆転。ただ「多数野党」の眼前には、米軍普天間飛行場の県内移設問題や4年後に特措法の期限切れが迫る沖縄振興策、道州制など、待ったなしの県政課題が山積する。「変革」を求める県民の期待に応え、新体制の県議会で存在感を示せるのか。■社大党後退民主が躍進 “調整役”不在の懸念も 県議選開票から一夜明けた9日、沖縄の地域政党、社会大衆党の喜納昌春委員長は、支持者へのあいさつで選挙区を慌ただしく動き回った。 6選を目指すも次点で落選。同じ選挙区で社大党が推薦した野党系無所属候補2人は当選した。同党は改選前4議席から2議席になった。「過去最低の議席。結党58年で大きな正念場だ」と喜納委員長は言う。 民主が改選前1議席から4議席に党勢を拡大し野党躍進の原動力となった陰で、長く沖縄の革新勢力のとりまとめ役を担ってきた社大党は後退した。この点に、多数野党の「旗振り役」不在を懸念する見方がある。 普天間飛行場の移設問題。仲井真弘多知事は条件付きで日米両政府が合意した県内移設を受け入れ、手続きは進むが、野党勢は県内移設に反対で一致している。とはいえ、野党内の立場は「撤去」から「県外移設」まで幅広く、移設反対の意見書を提出するにも調整の難しさが予想される。 県が地域振興策として誘致を検討するカジノ導入についても、野党内は反対が目立つものの態度保留者も少なくない。民主党県連幹部は「有権者は基地問題を含め安心できる暮らしを野党に託した。多少の意見の相違も、どこかで折り合いは付けられるはずだ」と話す。 県議選の与党敗北が、今後の仲井真知事の県政運営に影響を及ぼすことは避けられない。しかし、議会と執行部の緊張関係によるメリットもある。佐藤学・沖縄国際大教授(地域行政論)は「与党体制では見えなかった行政手続きに県民が触れる機会は増える。同時に県議一人一人の質も問われることになる」と指摘した。 (那覇支局・前田英男)=2008/06/10付 西日本新聞朝刊=
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