プロミスのサイトです。
元利 行為 家電 明細 DUManagerSetup 周辺 ウェブサイト 読み込み 沖縄 店頭 支払う aHandlers 確定 意図 とともに ホーム ススメ 翌年 家族 専業 による バーゲン 除く 語り手 ローソン YesNoVotingFrame 東京 numberToPreload スタッフィ 自宅

問うとは?/ プロミス

[ 475] 『ジパング』のかわぐちかいじが問う「戦後」:NBonline(日経ビジネス オンライン)
[引用サイト]  http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20060517/102251/

60年前の日本にタイムスリップした海上自衛隊の護衛艦「みらい」。平和な時代に生きている自衛官たちが、ある日突然、太平洋戦争のただ中に放り出され、否応なく戦争に巻き込まれてゆく――。
『ジパング』は、歴史改編というSF仕立ての形を取りつつ、自衛官の角松と、帝国海軍軍人・草加の対立を通して「戦後の日本」への問いかけを行っている物語だ。
国際社会の中での日本の立ち位置への疑問や、若い世代に漂う将来への閉塞感。第2次大戦を終え、成長を続けてきた日本は、いま立ち止まり、過去の意味と未来を問おうとしているように思える。作者のかわぐちかいじ氏は、まさに戦後、つまり現代の日本を作ってきた団塊世代でもある。かわぐち氏が『ジパング』に託して、今の日本に語りたいことをじっくり聞いてきた。
――『ジパング』は、日本の敗戦から始まる「戦後」を知り、歴史を変えようとする帝国海軍少佐・草加と、それを阻止しようとする自衛官・角松の対立が主軸となっています。 太平洋戦争の時代に最新鋭のイージス艦が降り立った……歴史を、当時の日本にとって有利な方向に変えられる状況に置かれたわけですが、角松は現在の歴史に繋がる、つまり「負ける」日本への道筋を守ろうとします。彼はなぜ歴史を変えようとしないのでしょうか。
角松たち「みらい」の乗組員は、現代人である僕らの代表として描いています。僕らは戦後の日本を生きてきて、この戦後の全てをよしとはしないけど、よしとするところもあるわけです。
戦争をしなかったこと、豊かになったことですね。飛躍的な経済復興を成し遂げて、中流階級層が占める割合が世界でもトップクラス、とかね。
日本が経済的に安定している、ちゃんとメシが食える、そして戦争もしなかった。いろいろなことで少しお金を出して戦争に加担したとかそういうこともあるんだけど、それでも日本は自己責任で戦争をしないというのを60年も守ってきた。これまでの日本の歴史から言うと稀有なことだと思うんですよ。そこは評価できる。それをよしとすると。
――一方で、戦前の海軍軍人である草加は「みらい」の中で知った戦後日本を否定していますね。「敗戦と無条件降伏から始まるのではない誇り高い国」として「ジパング」を作ろうと画策します。豊かで戦争も起きない現代の日本を、彼が否定する理由は何なのでしょうか。
戦後の日本人は、「生きていくためにはしょうがない」というところから始まっているんですよ。敗戦で何もかもなくなって、自分たちが生きて食べていくために、犠牲にしなければいけないことがあったという。
戦後の日本人は、豊かさの代償に「誇り」を失ったのだと思いますね。「武士は食わねど高楊枝」という言葉があるじゃないですか。食わなくても、誇りを持って理念を曲げないという。
「生きていくためにはしょうがない」というのは、母親が子供を育てるような母親の感性、生命を維持していこうという女性原理だと思うんです。豊かさというのは女性原理から来たものなんですよ。理想を掲げるよりも身体の快不快を優先するという。
何かをなすためには自分の肉体を差し出して死んでもいい、死ぬことで自分の誇りを全うできるのだったらそれでもいいよということを選ぶのが男性だと思うんですよ。理念や人間の正義に対してとことん正直に生きていこうというのが男性原理で、それが戦後は少し失われたんじゃないかと思っているんです。
――アメリカとぶつかるよりは、条件を飲んでしまおうという。生きていくためには仕方がないということですね。
うん、「仕方がない」と言うことで自分の正義を主張する力を失っている可能性もありますよね。本気で戦おうという気概とかね。「いや、必要となれば戦うよ」と思っているかもしれないけど、もうやらないですよ、日本人は。国としての自信というのは、食えなくてもいいから自分の意思をずっと貫き通すことで生まれると思うんですよ。誇りを捨ててでも食べた人には、あとは言い訳しか残らないですね。
日本人は、戦争が嫌いですよ。たまたま戦時中はヒステリックになってやったんだけど、だからといって好戦的な民族かというとそうじゃないですよね。
それはバランスだと思うんですよ。食べることばかりに汲々として誇りを捨ててもいけないのだろうし、誇りに殉じて死んでしまったら、それはそれで後がない。
――『ジパング』では、角松以外の「みらい」隊員たちは、だんだん草加が目指す方向に惹かれていきますね。太平洋戦争の中で日本が負けないように、「みらい」という近代兵器を積極的に使おうという。
イージス艦「みらい」は「護衛艦」と称しているけれども、本当は軍艦ですよね。戦うためにできている艦なんですよ。
1967年、愛知県生まれ。椙山女学園大学を卒業後、映画会社勤務を経てフリーライターに。アニメ・コミックをフィールドにするカルチャー系ライターで、作品と受け手の関係に焦点を当てた記事を書く。男性と女性の意識の差を取材した記事も多い。著書に「結婚ってどうよ!?」(岡田斗司夫氏との共著)ほか。
1967年、愛知県生まれ。椙山女学園大学を卒業後、映画会社勤務を経てフリーライターに。アニメ・コミックをフィールドにするカルチャー系ライターで、作品と受け手の関係に焦点を当てた記事を書く。男性と女性の意識の差を取材した記事も多い。著書に「結婚ってどうよ!?」(岡田斗司夫氏との共著)ほか。

 

戻る

プロミスのサイトです。

プロミスのサイトです。