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推奨とは?/ レイク

[ 53] サイトポリシー | サイトのご利用にあたって | KDDI株式会社
[引用サイト]  http://www.kddi.com/site_policy/

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[ 54] 推奨文献
[引用サイト]  http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/Readings/

しかし、私は自然科学を商売にしていますが、考えてみますと、この科学の基本には、やはり、物ごとを詮索したいという気持があります。「好奇心」について、英語の辞書を引いてみましたら、もう少しいい意味がみつかりました。つまり、「精密あるいは精緻を好む」という意味もあるらしいのです。これは「いい加減なことではなかなか満足しない」ということです。
苅谷剛彦著、『階層化日本と教育危機――不平等再生産から意欲格差社会【インセンティブ・ディバイド】へ』、有信堂高文社、 2001.7。旧文部省および現在の文部科学省が強引に押し進めている「ゆとりの教育」政策がどのように不愉快な格差を作り出しているかを実証的データに基いた分析によって厳しく批判している。この文献は絶対必読。著者は寺脇研との対談で旧文部省の「ゆとりの教育」政策のずさんな実態の一端を明らかにしている。
左巻健男編著、『「理数力」崩壊――日本人の学力はどこまで落ちるのか』、日本実業出版社、 2001.7。「ゆとりの教育」批判に関する気軽に読める本としてはこれがおすすめ。これも必読。特にその第 1 章、「新学習指導要領実施中止に賛成な理由」および左巻健男の「教育カリキュラムはどうあるべきか」も参照せよ。編著者インタビュー。
関沢正躬著、『算数があぶない』、岩波ブックレット No. 513、岩波書店、2000年。小学校算数の新学習指導要領がどんなにずさんな代物であるかをわかり易く解説した本。子供の保護者は自衛のために読んでおいた方が良いだろう。新学習指導要領に関して好意的なマスコミの報道や文部科学省の寺脇研などのあの手この手のプロパガンダに騙されないようにしなければいけない。この本を読んでいれば旧文部省および文部科学省の反論が本質的な点をごまかしていることがわかる。
広田照幸著、教育言説の歴史社会学、名古屋大学出版、 2001.1。例えば「少年犯罪が急増している」のような言説があたかも真実であるかのように広まってしまう過程を鋭く分析した本。教育に関する議論では世間に広まっている膨大な量の偏見に騙されないように注意しなければいけない。
ポール・クルーグマン著、『クルーグマン教授の経済入門』、山形浩生訳、メディアワークス、 1999.10。訳者のサービスによって日本にとって重要な「日本がはまった罠」のおまけが付いて来る。紹介。この本は様々な意味で絶対にお買い得。引用:「で、経済にとって大事なことというのは――つまりたくさんの人の生活水準を左右するものは――3つしかない。生産性、所得配分、失業、これだけ。これがちゃんとしていれば、ほかのことはまあどうにでもなる。これがダメなら、ほかの話も全滅。それなのに、ビジネスとか経済政策は、こういう大きなトレンドとはほとんど関係がない」 (25頁より)。
ポール・クルーグマン著、『良い経済学 悪い経済学』、山岡洋一訳、日経ビジネス人文庫、く1-1、 2000.11 (1997.3 に出た本の文庫化)。クルーグマンは国際経済に関する典型的な主張を次のようにまとめている:「経済の新しいパラダイムが必要になっている。日本がいまでは、ほんとうの意味でのグローバル経済の一部になったからだ。日本は生活水準を維持するために、きびしさを増している世界市場での競争の方法を学ばなければいけない。生産性を向上させ、製品の品質を高めることが不可欠になっているのは、このためだ。高付加価値産業を主体とするものに、日本経済を変えていかなければならない。将来、職を生み出すのは、高付加価値産業である。新しいグローバル経済で競争力を保つ唯一の方法は、政府と産業が新たな関係を結ぶことである」 (169頁から「アメリカ」を「日本」に置換して引用)。さて、この主張にどれだけの方々が共感してしまっただろうか? 実はこの主張はクルーグマンが「貿易に関する一般的な誤解の要約」としてでっちあげたものなのだ。これがなぜ誤解であるかを知りたい方はクルーグマンの本を読むべし! この本は分量的に少ないのですぐに読めます。本屋で日経ビジネス人文庫のコーナーを見付けたら、岩田規久男の『金融法廷』と一緒に買うのが良いと思う。
ポール・クルーグマン著、『経済政策を売り歩く人々――エコノミストのセンスとナンセンス』、北村行伸・妹尾美起訳、日本経済新聞社、 1995.9。エコノミストの仮面をかぶった政策プロモーターに対するクルーグマンによる徹底的な批判。他の著書でクルーグマンが批判している経済に関する誤解が現実のアメリカでの経済政策とどのように関係していたかを知ることができる。
岩田規久男著、『デフレの経済学』、東洋経済新報社、 2001.12。デフレはどうして起きるのか、デフレはなぜ経済厚生を悪化させるか、デフレ不況にはどのように対処すれば良いか、について基礎的な事柄を粘り強く順番に易しく解説している。この本は非常に面白いのでおすすめ (ただし、ひどい誤植が目立つので注意)。下の本と合わせて読めばさらに楽しめると思う。
岩田規久男著、『金融法廷』、日経ビジネス人文庫、 い2-1、 2000.11。住専問題、銀行の不良債権問題、三洋証券・拓銀の破綻、山一の廃業、長銀問題に関する各種史料を仮想的な裁判形式のフィクションとして再構成するこによって誰のどのような振る舞いに問題があったかをわかり易く読者に示している。
岩田規久男著、『ゼロ金利の経済学』、ダイヤモンド社、2000.6。これを読むと日銀関係者による言い訳がいかに信用できないかがよくわかる。例えば、日銀側は量的緩和論に対する理由としてなんと「日銀のバランス・シート悪化」を唱えている。引用:「唯一のマネタリーベースの供給者である中央銀行は、自己資本を持っていなくても営業可能な経済主体であり、中央銀行のバランス・シート悪化がなぜ問題になるのかが説得的に示されたことはない」(156-157頁より)。岩田は押さえた口調で冷静に批判しているが日銀の主張の中には明らかに滅茶苦茶なものが含まれている。中央銀行を信用できない国の経済はどうすればまともに運営できるのか? 岩田は最後の章で日銀の説明責任と透明性が不十分であることを指摘している。
岩田規久男、「[金融]マネーサプライの量的緩和を」、東京財団研究事業部ニューズレター、 No.45、 2001.2。引用:「量的緩和によって、さしあたり、ゼロ金利政策当時と同じ状況が生ずる。日銀が3〜4%程度のインフレが実現するまで徹底的に量的緩和を続けることを宣言すれば、それを織り込んで株価は上昇に転じ、短期名目金利だけでなく、長期名目金利も低下するであろう。それは円安要因となり、輸出を下支えする。」
梶井厚志、松井彰彦著、『ミクロ経済学――戦略的アプローチ』、日本評論社、 2000.2。略して『ミク戦』。訂正とまついの弁明。ゲーム理論的分析の考え方が易しく解説されている。「教科書」としてだけではなく一般向けにも推薦できる楽しい雰囲気の本。数学の一般教養の一つの基準はこの本を読めるかどうかである。高校までの数学の素養があれば読めるように工夫されている。別の主題:ピアスくんと済子さんの恋のゆくえはどうなるのか。紹介。松井が『経済セミナー』で2001年8月号から連載している「慣習と規範の経済学」も面白い。
GDP・景気・経済 SITE。様々な統計がウェブ上で公表されているのは嬉しいのだが、欲しいデータを見付けるのは結構面倒な作業である。しかし、このサイトを利用すればその手間は大幅に低減される。
加藤尚武著、『現代倫理学入門』、講談社学術文庫 1267、講談社、 1997。引用:「……相対主義を正しく使う条件は限定される。普通価値判断が変わったと思われている事例で本当に変わったのは事実判断である」 (220頁より)。倫理学にはどのような基礎概念があるかを知るための入門書、実際にはそう簡単に答が出ない問題を扱っているのだから、このような本を読むときに各々の結論を必ずしも受け入れる必要はない。基礎的な考え方のパターンを注意深く抽出しながら読む進むべきである。
と学会編、『トンデモ本の世界』、洋泉社、 1995.5。引用:「トンデモ本とは何か? 藤倉氏の定義によれば「著者の意図したものとは異なる視点から読んで楽しめるもの」である。要するに、著者の大ボケや、無知、カン違い、妄想などにより、常識とはかけ離れたおかしな内容になってしまった本のことなのだ」 (2頁より)。「この本はトンデモだよなあ」とささやきつつ、ついついその本をレジに持って行ってしまう人はぼくのお仲間。『「知」の欺瞞』について「これは要するに『トンデモ本の世界』です」という書評があるのでそちらも参照せよ。トンデモはあらゆる場所に存在する。
リチャード・ドーキンス著、『利己的な遺伝子』、日高敏隆、岸由二、羽田節子、垂水雄二訳、紀伊国屋書店、科学選書9、 1991.2、 1997.4。この本のタイトルを「わがままな遺伝子」と誤解して記憶している方を発見したことがある。「利己的な遺伝子」という煽情的な表現のせいで多くの人がこの本の内容を誤解している。しかし「利己的な遺伝子」は遺伝子単位での自然淘汰から導かれる当然の帰結に過ぎない。
リチャード・ドーキンス著、『延長された表現型――自然淘汰の単位としての遺伝子』、日高敏隆、遠藤彰、遠藤友二訳、紀伊国屋書店、 1987.7。『利己的な遺伝子』を読んだ方はこの本も読んで欲しい。『利己的な遺伝子』における単純化し過ぎに見える議論がこちらでは大幅に改良されている。
ダニエル・C・デネット著、『ダーウィンの危険な思想――生命の意味と進化』、山口泰司監訳、石川幹人、大崎博、久保田俊彦、斉藤孝訳、青土社、 2001。この本のグールド批判は必見。グールドの科学的評判の悪さはもっと常識的になるべきだと思う。
大浦宏邦、「夏休み講座:進化ゲームの入門」。進化ゲーム理論研究会の「過去の研究会の内容」も参照せよ。
次の2冊の両方を順に読むとどのような誤解が蔓延しているかを理解できる (前者だけ読んで結論を出してはいけない):
松田裕之著、『環境生態学序説 持続可能な漁業、生物多様性の保全、生態系管理、環境影響評価の科学』、共立出版、 2000.12。著者自身による紹介。大量の訂正あり。リチャード・ドーキンスと中西準子を読んだ方はこれも楽しめるはず。この本の第7章は「利己的な遺伝子」の良い入門になっており、松田は中西の共同研究者でもある。もちろんこれを読んだ後にドーキンスと中西に進んでも構わない。
ファインマンの著書は全て読む価値がある。明晰に考えることとわかり易く説明することの楽しさを学ぶことができる。ファインマンは難しい事柄についてその本質を損なわないままわかり易く説明することの天才である。ファインマンのそういうスタイルの重要性は物理学だけではなく、社会のあらゆる場所で強調されるべきである。ここでは以下の2つだけを紹介しておく:
片山泰久著、『量子力学の世界――はじめて学ぶ人のために』、ブルーバックス B101、1967、講談社。量子論に関して「ネコ」だとか「月」などと言う前にまずこういう本を読むべきである。のんびりした雰囲気のいい味の本である。ファインマンの『光と物質のふしぎな理論』と合わせて読めば量子力学入門として互いに補う形になるので良いと思う。紹介。
田崎晴明著、『熱力学――現代的な視点から』、新物理学シリーズ 32、培風館、 2000.4。著者自身による紹介と訂正・コメント。この本の序章に書いてある「普遍性と科学」の哲学は必読。「普遍性とはなにか?」「くりこみ理論の地平」も参照せよ。そこには解析学を用いる数理科学全般において不可欠な哲学が書いてある。数学的モデルは単に数値が観測と合うだけではなく、普遍性が何らかの形で保証されてなければあまり信用できないということになる。そして、普遍性の重要性に注目することによって、様々な領域に様々な理論が存在し、そららの間に様々な関係があるという科学観が得られるのだ。
戸田山和久著、『論理学をつくる』、名古屋大学出版会、 2000.10。この本は論理学を何も知らない人でも読めるように書かれた非常に詳しい本である。「完全性定理」の様々なバージョンの理解を目標にして読めば良いだろう。 (「完全性定理」は論理学を学ぶ人が最初に理解しなければいけない第一定理である。「完全性定理」を理解できたら、「不完全性定理」と「カット除去定理」を次の目標にすると良い。)
高橋昌一郎著、『ゲーデルの哲学――不完全性定理と神の存在論』、講談社現代新書 1466、 1999.8。副題に「神の存在論」とあるので怪しげな本であると勘違いしてしまう方がいるかもしれないが実際にはそうではない。高橋はゲーデルについて書かれた文献を丹念に調査しており、ゲーデルに関して広まってしまった様々な誤解について非常に詳しい。ゲーデルの生涯に関する信頼できる知識を得たければ高橋が書いたものを読むべきである。 (bk1 における「オリオン」の書評はくだらないので読まない方が良い。時間の無駄である。駄目な書評者は他にもいるので注意した方が良い。ちなみに好田順治による翻訳はひどいことで非常に有名である。)
鈴木クニエのてくてく本棚。一般向けの数学書が多数紹介されている。偏りまくっている私の紹介より参考になることが多いと思う。日記も読むべし。
谷山豊著、『谷山豊全集』、日本評論社、 1994。ワイルズによるフェルマーの最終定理の解決は谷山豊が1956年に発表したある難解な予想を経由している。当然その予想の原文もこの全集に収録されている。数学の論文や論説だけではなく、若き谷山豊の書いた多くのエッセイや手紙が収録されており、研究や人生に関する問題を論じたものも多く、それらは現在でも読む価値がある。例えば、少数精鋭主義批判、大学院の問題、……。アンドレ・ヴェイユについて書いたものも幾つか収録されていて面白い。難点は8000円と値段が高いことである。図書館から借りて読むのが良いかもしれない。もしも最寄りの図書館に入ってなければ谷山豊の数学史上の重要性を強調して購入してもらうのが良いと思う。「谷山豊」を検索。 1955年に来日したアンドレ・ヴェイユは日本の若手数学者たちとの討論の際「今度は君達が予言する番だ」を連発した。そのとき谷山豊は所謂「谷山・志村予想」を提出し、数学史に名を残すような本物の予言者になった。
アンドレ・ヴェイユ著、『アンドレ・ヴェイユ自伝――ある数学者の修業時代』、シュプリンガー・フェアラーク、 1994.5。アンドレ・ヴェイユは20世紀を代表する大数学者であり、伝説的な思想家のシモーヌ・ヴェイユの兄である。この兄妹の人生は戦争に翻弄された。紹介。
エッシャーは数学的直観を芸術の形で表現した。いや、芸術的直観を数学の形で表現したのかもしれない。とにかく、エッシャーの作品が数学と芸術の実りある交流の実例であるのは事実である:
J・アダマール著、『数学における発明の心理』、伏見康治、尾崎辰之助、大塚益比古訳、みすず書房、 1990、原書 1945。言語が思考を支配しているという発想に染まってしまっている人はこの本を読んで考え方を改めるべきだ。「数学者は言語を用いて考えているのか」、「印字視覚型の思考をする人」
G・ポリア著、『いかにして問題をとくか』、柿内賢信訳、丸善、発行1954、第11版1975。わからなくなったときにどう対処すれば良いのかについて書いてある本。私は数学を、「与えられた問題を解く」というセンスではなく、「その数学の世界はどうなっているか」という考え方で理解するべきだと考えている。しかし問題を解くための基礎的な能力抜きに数学の世界がどうなっているかを理解することは不可能である。そういう意味で「いかにして問題をとくか」に関する知識は重要なのだ。
高崎金久著、『新入生のための数学序説』、実教出版、 2001.2。著者自身による紹介と訂正。中学・高校の数学の内容を本格的なスタイルで再構成した本。この本を読めば中学・高校の数学の真の姿を理解できるだろう。中学・高校の数学と最先端の数学は決して断絶してはいない。数学の世界の真の姿を見るためにはまずそのことに気付かなければいけない。数学の世界を素直に眺める準備ができると、読んで理解できる文献の種類が大幅に増えるという御利益があるだけではなく。気付かないうちに物事の見方や考え方が根本的に変化してしまうはずである。
佐藤文広著、『これだけは知っておきたい 数学ビギナーズマニュアル』、日本評論社、 1994.6。記号の使い方の慣習や数学における独特の言い回しや初心者には難解に感じられる数学的難所などについて詳しく解説している。数学の初心者向けに非常に実用的なことが書いてある。この本を前もって読んでおけば時間の節約になること間違いなし。紹介。
堀田良之著、『加群十話――代数学入門』、すうがくぶっくす 3、朝倉書店、 1988.10。この本は高校生でも読める可能性大。加群の理論=群や環の表現論という現代代数学における普遍的な概念の応用に関する十のトピックスを読むことができる。
私がどのような雰囲気の数学が好きかを知りたければ久賀道郎が書いたものを読んで欲しい。専門分野は違っていてもそのセンスや考え方に共感している:
久賀道郎著、『ガロアの夢――群論と微分方程式』、日本評論社、 1968年7月出版、 2000年5月第24刷のロング・セラー。英訳もされている名著。非常に楽しい本。数学ファンは必読。面白おかしく読みながら数学的本質もよく理解でき、しかも数学の世界の深いところまで連れて行ってくれるというちょっと信じられないような本である! 内容はガロア理論の幾何学版と微分方程式版の解説と当時 (1968年) 未解決の問題を出すことによって読者を煽ること。
現代数学入門のためには岩波講座の以下の4冊が超おすすめ! 数学の世界にはどのような風景が広がっているのかを知ることができる。「流れ」と「広がり」では後者の方が難しい内容になっています:
2001年5月19日 全部買うと幾らになりますかね? ここに挙げてある本はどれも読む価値があるものばかりです。そして、様々なことを考えるための基礎になるはず。自分の知っている本の中から見繕ってみて、自分自身が一般向けにどういう本があるかをあまり知らないことと一般向けの本の選択の難しさを実感してしまいました。特に、物理学・論理学・数学の部分が悩ましかった。ここに挙げてある本以外にも紹介したい本があります (特に人文社会科学系の本)。それらをどのように読んだら面白いか (もしくは害がないか) について詳しく説明しなければいけないような感じがしたので、ひとまず省略することにしてしまいました。おすすめできない本のリストもあった方が良いですかね? 皆さんの御想像通り、大量にあります。

 

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